バランスを取るためにアートもやろう!デザインとアートで意識の違いがあるっぽい?

前置き

けもみみ展Ⅱ用にイラストを描いたことで「あぁ…」とため息をついちゃうような、ふと思うことがあったので書きます。散文です。

デザインとアート

デザインとアートは別物として捉えてしまいそうになるけれど密接に関わり合っているんだよね。「アート」と聞いたときに思い浮かべがちな「絵画」、あれは実は緻密に計算されている。構図や配色など、見せ方にテクニックが使われている。

「アート」を”感情が赴くままに描くもの”とすると、「絵画」はアートじゃないな。

デザインは商業、同人はアート?ちょっと違う気がする。

どちらも物質ではない。それは共通。概念。

なんだろう、”動機”?
まだ上手く説明できないけれど、”動機”はピンと来そうな……。

陽キャと陰キャ

人によっては「デザイナーは陽キャ、イラストレーターは陰キャ」だと感じるみたい。へぇ〜。(あくまでも個人の感想で)

著名なアートディレクターさんやデザイナーさんが顔出しOKで活動しているから、その印象なのかな。表舞台に出るか裏で仕事をしているか。

(実際、デザインの仕事をしている私からするとデザイナーは地味だけれどね。他の業種はわからないけれど、グラフィックデザイナーは忙殺されて心身ともにボロボロな印象です)

そもそも”陽キャ”の定義が難しいところだけれど。

デザイナーもイラストレーターもコミュニケーションスキルは必要な職業だから、”陽キャ”を”コミュニケーションを取れる人”と定義するとどちらも陽キャなんだよね。仕事上では。

ここでいう”コミュニケーションスキル”というのは「疑問に思ったことを相手に質問できる」「自分が考えていることを相手に伝えることができる」そういったものを指しています。ふつうのこと。でも、仕事でうっかり疎かにしがちなこと。

ポジティブな気持ちとネガティブな気持ち

陽キャと陰キャの話を聞いて「あっ!」と気づいたことがある。

私はデザインをやっている時、デザイナーの自分でいる時は、とても無敵な気持ちになれるのに、趣味のイラストを描いている時は不安がいっぱい。怖い。胸を張れない。

デザインは、課題や問題解決のために、クライアントの要望を叶えつつ良き提案をしていく過程で制作物が研ぎ澄まされていく。でも、趣味のイラストは自分の内面と向き合ってドロドロとしていく感じ……なんか”自己”が前に出てくる。過去の嫌な思い出とか。デザイナーは”自己”が前に出てくることは滅多に無いから、絵を描いている時は余計にドロドロとしたものがよく見えてしまってグワーってなった。

過去に書いたブログ記事…

もともとお絵かきが大好きです。でも会社に入ってグラフィックデザイナーとして数年働いていたら、趣味のイラストを描く余裕がなくて、全く絵を描かなくなりました。で、会社を辞めてフリーランスとして時間に余裕が出来たとき「よっしゃー自由に絵を描けるぞー!」と思ったのに自由に絵を描く方法がわからなかった…めちゃくちゃショックだった。

そのときのブログ記事はこれ。

[blogcard url=”https://yukanote.me/2018/09/21/20180921/”]

絵を描きたいのに描きたいものがわからない状態、マジ恐怖。

今は描きたいものがいっぱいあるし、描こうと思ったら描けるし、めちゃくちゃハッピー!一時的なもので本当に良かった。たぶん、クトゥルフ神話TRPGでたとえるならSAN値が低くて不定の狂気状態だったんだろうなぁ……。

複雑な気持ち

けもみみ展Ⅱのイラストはいっぱい見てもらいたい気持ちと同時に「見るなッ!!!」という気持ちが同居しています。なにそれ?だから宣伝したい気もするし、宣伝せずひっそりと会期を終わらせたい気持ちもあります。なにそれ?

ファンアートは応援する気持ちの発露でそれを見たことによってファンが増えたら嬉しいから、「知らん人もどんどん見てくれ!!!!」という気持ち。

デザインも「興味ある人も興味ない人も見てくれ!!!!!」という気持ち。商業で鍛えられていて自信が付いているというのもあるのかもしれない。

イラストは、デザインやファンアートに使うイラストなら「見てくれ!!!!」って感じなんだけど、趣味のイラストに関しては「見て欲しいけど見られたくない!!!!!興味ある人にだけ見られたい!!!!!」という。わがままか。

これね〜〜〜〜デザインフェスタに出展したときもあったな〜〜〜〜ぐお〜〜〜〜〜

おわり。

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